最近身近にも引きこもりの子どもを抱えているという話を耳にすることが多く、
そんなときふと「変身」が頭をよぎりました。
そう、カフカの「変身」
ある朝唐突に自分が虫になっていたというあのお話し。
特撮アニメもない当時としては
荒唐無稽の話だったにもかかわらず
カフカの代表作と評せられています。
内容はおぼろげにしか覚えてなかったのでウイキペディアで調べると
少し記憶がよみがえってきました。
突然変異だとか
放射能の影響を受けたとか
因果応報によってとかの説明が一切ないまま、
ある朝目が覚めるときらわれものの虫になっています。
家族からは疎ましがられ、
かといって殺されるわけでもなく
エサだけは与えられ、
本人は悶々として部屋の中で過ごす。
当時は社会的に認知されてなかったでしょうが
これはまさに現代の日本に蔓延する「ひきこもり」。
ある種予言的。
再読してみましょうか。
でも、救われない話だなぁ。