笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

コツの要らない時代

機械ものを触っていて感じるのは、

昔はほとんどのものにコツが必要だったのに

今のはコツなんて必要なくなったということ。

車のエンジンも

寒いときはチョークをひいてキーをひねり

そのチョークも気温に応じた加減が必要だった。

そしてエンジンが暖まるまで吹かし気味で走り出し、

「よしこれでだいじょうぶ」というところでチョークを戻す。

慣れない車でチョークを戻し忘れると

原因不明のエンストなんてしょっちゅうで、

「チョークを戻してないからだよ」と指摘されてはじめて気づくといった感じ。

パソコンもしかり。

突然に、ということもありましたが、

普段やりなれてない操作をするとすぐ固まりクラッシュ。

再起動してなんとかなるのならいいけど、

元のデータも全部なくなっちゃった

なんて経験をしなかった中高年の方はいらっしゃらないのではないか。

だから中高年ほどバックアップの重要性を認識しており、

でも、そもそも当時はハードディスクの敷居(値段)が高く

おいそれとバックアップできるような環境でなかったのも事実。

今ではスマホクラウドに自動的にバックアップしてくれ、

そもそもスマホやパソコンがクラッシュすることなんてそうそうない。

そういえば、当時出てきたばかりのデジカメを購入したのはいいものの、

CD付きのパソコンは未だ高く、

外付けハードディスクなんてのも普及しておらず

パソコン本体に家族のデータを入れていたところ

4、5年分のデータを全て吹っ飛ばしたことが懐かしく思い出されます。

そうした意味ではよい時代になったのでしょうが、

写真データや音楽データはもちろん

本なんかもぜんぜんありがたくなくなってしまったのは

コツが要らない誰でも使えるパソコンの普及したせいかもしれません。