笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

味覚異常

わたくしはできるだけ肉類を食べないようにしており、
それを長く続けていると
豚骨系ラーメン独特においが気になってきて、

食べるときは口で息をして麺を飲み込み、
スープは決して飲まず。
においが強いときには紅ショウガや胡椒を山のようにふりかけ
ごまかしながら食しています。

こう言いながらも実はラーメンは大好きで、
京風和風だしの細麺ラーメンなんて最高なのですが、
京都ですらそんな店はほとんどないのが実情。
けっこう探し歩いているのですが、
未だに「これだ!」という店にはめぐりあえず。

コロナなので外食したり買い物に行くわけにもいかず、
もらいものの九州ラーメンセットを昼食とし、
昨日はあごだしラーメンでこれはGood。
今日は濃厚豚骨系しか残っておらず、
例のごとく口で息をしてその合間に麺をすする戦法しかない
と覚悟を決めて乾麺を湯がき、
背脂たっぷりのスープをどんぶりに入れてお湯を注ぎ、
そこへゆであがった麺を投入。
一口すすると意外にもかなりあっさりしており、
「最近の九州では豚骨系もあっさりに仕立てあげているのか」
とみょうなところで感心し、
隣でお菓子をぱくついている娘にその旨伝えると、
「めっちゃ豚骨のかおりがする」らしく
そのときやっと自分の嗅覚がやられたことに気づき、
「なるほど。これがコロナによる嗅覚異常か」と合点がゆき、
「昨日は何もなかったのに、こんな急激に症状が変化するものなんだ」
と分かったしだい。

その後お菓子を食べても
ドリップした高級コーヒーを飲んでも
(といってもグラム500円程度なんですけど、これについては後日)
味がしない。

散々youtubeを見て惰眠をむさぼって
夕食は牡蠣フライとアジのフライ。
驚くべき事に何の味もしない。
ポン酢をたっぷりつけて食べてもポン酢の味がしない。
ためしにとんかつソースをつけても味がしない。
スダチを搾ったものがあったので
それをドバドバふりかけても
かすかに口の中で酸味を感じる程度でしかない。
家族のものからは
「唐揚げ粉などでかなり濃いめの味付けにしているので、
いっそのこと何もつけない方がよろしいのではないでしょうか?」
とご進言いただいたのでそうしてみると
うん。あまり変化がない。

せっかくなのでこの機会にと、
家の中に「センブリ」の乾燥させた葉っぱが長年放置されていたので
ハサミで切り刻んで煎じて飲むと、
「口の中はさぞ苦いんだろうな」といった程度で直接的な苦さは感じない。
たしかに口の中が苦さで落ち着かないのですが、
たとえるなら麻酔薬を注射して味が分からなくなっているようなそんな感覚。

空腹感はあるのでご飯は食べますが、
味がしないというのは全然おもしろくない。

あああ、
つまんないの。