笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

本が読めない

本が読めない。

読む時間がないのではなく、

漢字が読めないという意味で読めない。

寝る前に10分か15分ほど本を読むのが習慣で、

寝る前だから、布団の中で寝転がって読む、そんな読み方。

当然ながらストーリーのあるものは不向きで、

エッセイみたいなのが手頃。

そして先日、

我が家の本棚をながめていると

ある教育学者の伝記Ⅰが目にとまり、

ⅠがあるならⅡもあるはずで、

それを探すのに、

昔なら本屋巡りをするところが

最近はネットが勝手に方々の本屋を探してくれ

検索するとあっという間に新品がみつかり、数分躊躇しただけで即購入。

やってきた本をパラパラとめくってすぐに思い出しました。

どうして今までⅡを買わなかったのか。

それは字が読めなかったからなのです。

出てくる漢字が普段使わないものばかりで

しかも布団の中なので辞書をひくわけにもいかず、

内容が頭に入らず、ちっともおもしろくなかったので

そのままほったらかしにしていたことをです。

でも買ってしまったからには仕方がない。

これはきっと「読め!」ということだろうと

こたつに座って読むことに決めました。

するとなんということでしょう。

この10年近く、パソコンデスクに座ることはあっても

こたつに座ることをしていなかったのであぐらがかけないのです。

正座ができないじゃなくあぐらがかけない。

背もたれがないのでバランスを保たなければならず、

あぐらをかくと股関節がヘンに痛み出し、

こたつを壁際まで持ってきて、

壁を背もたれにしても微妙なバランスがとれず

それにばかり気をとられて読書どころではありません。

使わなければ退化するといいますが、まさにそれ。

それでも耐えに耐えてこたつで本を読み進めると

1ページに1単語程度の割合で、読めない漢字が出てくるのです。

たしかにわたくしは漢字が苦手です。

小学校3年生の頃、

漢字の書き取りで0点をとってきて

机の奥にかくしていたところ

母親にみつかっておもいっきり“しばかれ”たのは記憶にあたらしく、

それがトラウマとなったのか

分からない漢字が出てきても漢和辞典をひくことはせず、

ワープロが出てきたときはどれほど嬉しかったことでしょう。

まあ、とにかく漢字は苦手なのですが

それにしてもこれはひどすぎる。

たとえば

揺曳、鞏固、相克、上梓、逢着、閑視、膂力、桎梏、頁など

どんどん出てきます。

ちなみに「頁」の読みは「ページ」らしく、

みなさんごぞんじでしたか?

わたくしは今回初めて読み方を知りました。

で、

読み方を調べるために、

こたつの上にスマホとノートパソコンを置き、

分からない漢字が出てくると、

スマホに手書き入力をして漢字を探し出し、

それをパソコンで検索して意味を調べる。

延々とその繰り返し。

それでもない漢字があったりするので

漢和辞典はどこへ行った、と家中探すのですがみつからず、

きっと要らないからと捨ててしまったに違いなく、

こんなことをしていると

1日10ページも読めないよ。

今回は見栄もあってホントに読めない漢字を羅列しましたが、

正しく読めている自信がない初歩的な漢字も調べ直したりして

いくら時間があっても足りません。

まあ、修行だと思ってこの1冊の読めない漢字を全て調べてみるつもりです。

それからⅠを読み直せば、ある程度読めるような気するのですが・・・