薔薇の赤い花弁の中で
緑色の樹液が赤く変化している。
薔薇の赤い花は
緑の葉と同じように
純粋に情熱に煩わせることなく
成長の法則に従っている。
薔薇の赤は
浄化された衝動や情熱の現れとしての
血を象徴している。
低次の部分を取り去った
純粋な衝動や情熱は
赤い薔薇の花と同じ姿をしている。
黒い十字架を心の中に思い浮かべる。
これは根絶された低次の衝動や情熱の象徴である。
十字架の交差したところに
七つの赤く輝く薔薇の花が
輪をなして現れる。
これら七つの花は
浄化され純化された情熱や衝動の表現であり、
血の象徴なのである。
神秘学概論 p324