時々散歩をご一緒する方の携帯に着信音が鳴り、
電話でひとしきり話をされたあと、
「孤独がいたたまれなくなった時に、まるで空からオレのことを見ているかのように連絡をしてくれる友だちなんです」
と嬉しそうにおっしゃり、
その方と分かれてから
「あの方、今孤独なんですね。あんなに明るく社交的な方でも、孤独にいたたまれなくなる時があるんですね。そんな時にわたくしたちと一緒に歩かれる・・・」
と話をふると
社交的でいつも明るくふるまっている人ほど孤独は深いようで
「わたくしも考えたことがあるのですけど、本当に孤独な時って一番嫌ってる人でもいいから遊びに来てくれないかなぁと思うほどです」
と話すと
「ハハハハ」と笑いとばされてしまい、
散歩友だちは皆から愛されるとともに
孤独も愛してらっしゃるのでした。