子どもの頃、仕事の関係で毎月おじさんが泊まりに来てくれ、
その度に幾ばくかのお金を祖母に渡し、
祖母はそのお金ををわたくしたち兄妹にも分けてくれ
あるとき
「おまえたちにあげるのにこのお札を半分にしないと」と独りごちるので、
「ボクにもできる、ボクにもできる」と懇願したところ、
「どうするん?」と手渡してくれた瞬間2枚に引き裂き
「ほらできたでしょ!」と自慢げに見せると
褒めてくれずに表情がかたまってしまった理由が理解できず、
後日集金へ来た人に
「子どもが破いてしまったもので」と言い訳しながら
セロテープでつなぎ合わせたお札を手渡していた記憶が残っています。