笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

太陽のはなし

太陽が分け隔て無く人間を照らしてくれるという意味で

「おひさまは誰でも平等に照らしてくれる」

とおっしゃる方がおられますが、

この言葉をはじめて耳にしたとき、

「金持ちは南向きの陽当たりのいい家に住むことができるけど、貧乏人は陽当たりの悪い家にしか住むことができない。いったい何を思っておひさまは平等なんて言うんだろう」

とひねくれた考えを持っていたことがあり、

 

ところで

昔の太陽と今の太陽とではその破壊力が桁違いらしく、

ある皮膚科の先生が

「昔の日焼けはまず皮膚が赤くなってそれから徐々に黒くなったものだが、今はいきなり黒くなる」とおっしゃっていて、

わたくしも数年前、

少し肌を焼いてみようと泳げもしないのに砂浜へ行き

全身にオリーブオイルを塗りたくってから1時間弱の日光浴をしたところ

やけどのようになって1週間ほどのたうちまわったことが思い出され、

いくら炎天下とはいえ1時間弱でこれはひどすぎる。

子どもの頃の経験からすると想像もできず、

現代の太陽のパワーのすさまじさを身をもって体験したことは記憶に新しく、

 

さらに、

わたくしの勤めている会社は畑や田んぼの中にあり、

梅雨ともなると夜道にカエルが満ちあふれ、

「ブチブチブチ」とタイヤでひき殺しながら家路につくという

罪深い行いを繰り返していたのですが、

いつの間にやら彼らの姿を見ることがなくなり、

道路に飛び出すカエルは淘汰され、

行儀のよいカエルだけが生き残ったのか

それとも農薬によって絶滅の危機に瀕しているのかと思いを巡らすと

農薬というものは今と昔では絶対的に昔の方が使用量が多かったとうかがい、

農薬のせいでカエルがいなくなったわけではないと知ったわけ。

疑問に思ったので調べてみると、

カエルの皮膚は紫外線に弱く

オゾン層が破壊されて紫外線たっぷりの

ストレートな太陽光線のおかげで個体数が減っているという説があって、

農薬よりも太陽の方がよっぽど体に悪いんだ。

そして近い将来人間様も同様の運命をたどるのではないかと危惧するしだいでございます。

20230722朝日