昨年の年末にはテレビで松任谷由実を見かけることが多く
ジブリの映画では彼女の作品が使われていて
「ルージュの伝言」もそのうちの一つ。
学生時代と映画が上映されていた時代の二つがフラッシュバックして懐かしく思い、
しかしそこでふと冷静になって疑問に感じたのは
「ルージュの伝言」の歌詞。
>バスルームにルージュの伝言・・・
ルージュが口紅という意味なのは薄々知っていましたが、
(今調べるとフランス語だそうです)
それでガラスなり鏡なりに伝言板よろしく彼にメモを残す。
なんとなくロマンチックな気分に浸っていたところ、
英語でバスルームというのはトイレをさすことを思い出し、
日本語でよく使われている風呂という意味ではない。
つまりこの歌の主人公は
浮気な彼氏(あるいは夫)が不在のときに
トイレの手洗いにある鏡に口紅で伝言を書いて
彼の実家へ告げ口に行く。
そういうストーリーなわけ。
びっくりするでしょうね。
あわててトイレに入り
用を足し終わって手を洗おうとすると
真っ赤な口紅で恨み辛みの言葉が鏡に書かれてある。
その口紅をどうやって落とそうかと
トイレで呆然としている彼の姿が脳裏をよぎり、
ロマンチックな幻想が音を立てて崩れていった年末なのでした。