笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

リアルさを追求する

学生時代、絵が描けないにもかかわらず美術部に出入りしていて、

あるとき薄汚い部室へ入ると

机の上にウンチが置いてあり、

「ああ、とうとうここまでやりやがったか」

と半ばあきらめの気持ちでそれを眺め、

すると部室にいた女性部員が

「うちのポチのみたいでしょ」と誇らしげに持ち上げ、

さすがにこのリアクションには驚いてしまったのですが、

よくよく見ると実物に似せたチョコレート。

一瞬は驚いてもすぐにチョコだとばれてしまい、

練り方を工夫したり材料にもこだわり、

たしかに普通のチョコよりもナッツ入りの方がよりリアルで、

それでも彼女は納得がいかないらしく、

その時近くにあったティッシュボックスから1枚のペーパーを取りだし、

少しチョコをぬりたくってからウンチオブジェの隣に置くと、

見事に汚さが引き立ち満足した様子。

「ああ、これも才能というべきなのだろうか」

と全く生産性のない創作活動に敬意を表し、

 

ところで、

子ども達は身近にあるもので工作をするのが大好き。

最近色紙やスポンジやらで惣菜を作るのがちょっとしたブームで、

スポンジの間に色紙をはさんでくるくる巻くと、

ホントのケーキのようで、これは面白そう。

そして色紙で作った惣菜を

プラスチックのフードパックにきれいに並べて入れると

ホントに美味しそうに見えてくるから不思議なもの。

それでも子どもは納得がいかないらしく、

その時別のランチパックに使っていた割引シールを貼ると

ホントにリアルに見えてきて満足した様子。

これも生産性はないのですが、

こんなアイディアって大人からは

なかなか出てこないなぁ

フードパック