笑いのアル生活

日常にクスッとした笑いをみつけたい

鈴の効果

ポーズをとる野良ニャン

わたくしが住んでいるのは瀬戸内海に面した温暖なところ。

20年程前に10㎞ほど離れた山を歩いていると「この山麓でクマをみかけたという情報がよせられましたのでご注意ください」というボロボロになった立て看を見たことがあり、「ふーん」と全く気にもとめていなかったのですが、

この10月頃、「クマの目撃情報がありました。ご注意ください」という緊急メールが入り「きっとイノシシを見間違えたのだろう。こんな海沿いまでやってくるはずがない」と思っていると、11月になると5㎞ほど離れたところでクマの目撃情報があったというメールが入り、そこは毎朝登っている山と尾根伝いにつながっているところ。クマはだんだん南下してきているんだ。

かなりびびって20年ほど前に買ったクマよけの鈴をウエストポーチに取り付けて山を登ると、これがまたよく響くのです。いやらしいぐらいに鳴る。一度二郎さんと山をご一緒したときリュックにつけて、あまりのうるささに一度きりでつけるのをやめ、壁につるしたまま放置していたおかげでメッキがうっすらとくもりかけていたその鈴を復活させたのです。毎朝歩いているコースでは、以前から嬉しそうに鈴を鳴らして歩くハイカーを、「大人げも無くこんなところで鈴を鳴らして・・・」とうとましく思っていたのですが、これだけクマ情報が頻繁に入ってくると他人様の鈴が「うとましい」ではなく、安心させられてしまうのは人間の弱さというものでしょう。

わたくしが鈴をつけだすと、すれ違う人すれ違う人が「にぎやかですねぇ」と声をかけてくださり、半分耳障りだということはよく承知しています。自分自身でも鳴りすぎると思っています。でも怖いんだから仕方ないじゃないか!

牛がつけているような「からんからん」ではなく「チーン、チーン」とおりんのような音。同じリズムで鳴るよう歩く速度を一定に保ったり、体の傾を調整して鳴りやすくしたりと遊んでいます。

そして鈴を鳴らしながら歩いていると「からんからん」の低音の鈴と「チーン」との差は何か? という哲学的な難問にぶちあたり、深く深く考えたところ、F1レースのエンジン音がかん高いのはエンジン音が遠くへ響かないためである。つまり音を高くすることで騒音公害を減らす効果がある。逆に低音は遠くまで響く。その代表が船の汽笛で、汽笛は遠くまで聞こえる必要がのであんなに太い音を出していのだ。という話を思い出し、もしかするとクマよけの鈴は、わたくしのような「チーン」ではなく「からんからん」の方がよいのではないかと思うに至り、

それとともに、ネットでクマよけの鈴の効果について調べてみると、人間を怖がるクマなら効果はあるが、人間をエサだと思っているクマには逆効果であるとあって、

うん。いったいどうしたらいいんだろう・・・