不良灯油を注いで不調になったストーブを生き返らせようと
ストーブ側の石油受けを掃除してみると
ドロッとした液体が出てきて
まるで咳き込みが続いて喉から出てくる○○のよう。
ボロ雑巾を準備してストーブを傾けると
いくらでも出てくる。
これがわるさをしていたんだな。
どんどん吸い取って
雑巾だけでは足りなくてバスタオルも使って不良灯油を拭い去り、
ホントは燃焼部分を交換すべきところなのですが、
ここを分解する勇気と気力と器用さに自信がなかったものでパス。
タンクの不良灯油も全部捨てて新しい灯油に入れ替えると着火OK。
しばらくすると炎が弱くなってきたので「ああ、ダメか」とあきらめムードで、
日本古来から伝わる古式ゆかしき修理方法
叩く、蹴飛ばすなど試みても改善せず。
これを「風前の灯火」と言うんだろうなぁ。
この石油ストーブには地震対策として瞬時に消火するシステムが備わっており、
イライラした勢いで大きな音をたてて着火点火消火着火点火消着火火点火消火
を繰り返すとなんということでしょう。
全開の30%ほどの火力ではあるのですが点火状態が持続しているではないですか。
「この冬はこれで我慢しよう」
そう心に誓って翌朝目が覚めると
妻が機嫌の悪そうな声で
「ストーブつきっぱなしだったわよ」と教えてくれ
「そんなバカな。寝る前にきちんと消したはず」と思ってよくよく調べてみると
消火ボタンを押しても着火させる芯の部分が完全におりきらず、
弱い火力ではあっても燃え続けることが判明し、
「ああ、これは芯の部分がひっかかっておりなくなっちゃったんだ」
ここで芯を交換するという選択肢があるはずなのですが、
先ほど申し上げたとおり芯の交換には自信が持てず、
清水の舞台から飛び降りたつもりで新しいストーブを購入しました。
それがこの写真。
このストーブすごいんですよ。
不良灯油でダメにした石油ストーブと全く同じ。
色がちょっと違うだけ。
前者2013年製。後者は2023年製。
10年の歳月を持ってしても何一つ変化がない。
ということは、
このストーブは完成された
つまり進化の途上にあるのではなく
進化を終えた完全なストーブであると言えるのではないか。
人間は何度も何度も生まれ変わりを繰り返して神に近づいていくのと同様
石油ストーブはモデルチェンジを繰り返して進化してきた結果
解脱し、世俗を超越した存在になったんだ。
それがこれなんだ!
と悟ったしだい。
ああ、
早くブルーレイのオーサリングが終わって書き込みに移ってくれないかなぁ